WEB上でさまざまなサービスが使えるようになり、ユーザーにとっては非常に便利になりました。しかしその一方でWEBシステムの脆弱性も発見され、それを突いた攻撃によって個人情報の流出なども多発しています。自分の身を守れるよう、セキュリティ対策はしっかりとしておきましょう。
WEBサイトの中には、詐欺やウイルス感染を目的に悪意を持って設置されたものがあります。ウイルスの置かれたサイト、いわゆるマルウェア配布サイトは有名なソフトウェアのダウンロードリンクを悪用し、無害だと油断させてウイルスをインストールさせようとしたり、省庁や企業の公式サイトを改ざんしてウイルスを埋め込んだりといった手口を使ってきます。また閲覧中に警告メッセージを出し、偽のセキュリティソフトをインストールさせようとしてくることもあります。それらの中身がウイルスである可能性は高いので、不審なサイトは出来るだけ見ないのが正しい判断です。
それに加え、ウイルス対策ソフトの導入やソフトウェアのアップデートは欠かせません。これらの対策を怠ると、詐欺やウイルスの被害に遭いやすくなります。パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレット、ゲーム機などのインターネットに接続する機器には、可能な限りソフトを導入することをおすすめします。OSやファームウェア、インストール済みのアプリもこまめに更新することを心がけてください。
また、ネットショッピングの利用時にも注意が必要です。氏名、住所、電話番号、クレジットカード番号などの個人情報を入力する際には、入力用のフォームがSSL対応しているかチェックしましょう。SSLとは、WEB上でデータを暗号化してから送受信する仕組みの1つ。個人情報の流出を防止するために広く利用されています。多くのショッピングサイトでは、登録された個人情報の扱い方などに関して個人情報保護方針やプライバシーポリシーという形で記載しています。それを確認し、信頼できるサイトかどうかを判断してください。
他にも、サイトごとにさまざまなセキュリティ対策を行っています。例えば、コクヨから生まれたカタログ通販カウネット。カウネットの会員登録は最後の買い物から1年経つと自動的に登録が削除される仕組みとなっています。期間を空けて注文したい場合にはまた会員登録をしなければいけない手間はありますが、個人情報流出のリスクは格段に下がります。WEBセキュリティはずいぶん強固なものになりましたが、それに頼りっきりになるのではなく、自己防衛を行うことも大切です。