Pythonと言えば、少ないコードで分かりやすいコーディングができるプログラミング言語の一種として知られています。C言語などのプログラミング言語に比べて読みやすいことから、初心者におすすめされます。
ある程度プログラミング言語に精通したプログラマーでも、Pythonに親しんでいる方は多くいます。Pythonにはライブラリがあり、目的に合わせて利用すれば、効率的にプログラミングができるためです。AI開発やディープラーニング、統計解析に強みを持つといった側面もあります。AI開発、ディープラーニング、統計解析以外に、アプリケーションの開発にもPythonが使用されています。
Pythonで開発されたアプリケーションの例
・Youtube
・Dropbox
Pythonでアプリケーション開発をする際の問題点
様々なアプリケーション開発に利用されてきたPython。しかし、Pythonでのアプリケーション開発にあたっては、問題点があります。他の言語に比べて、コードを解読されやすいことです。
開発会社にとって、エンドユーザーに提供するアプリケーションは貴重な資産です。万が一競合他社に奪われてしまえば、機会の損失に繋がります。
アプリケーションの場合、開発された製品を守るだけでは不十分です。大事なのはその中身、つまりアルゴリズム。開発したアプリケーションを、保護対策をせずエンドユーザーに提供してしまうと、競合他社にソフトウェアを構成するアルゴリズムを把握される恐れがあり、資産を失ってしまうも同然です。
アルゴリズムを把握する際、コードなどの情報を調査することを「リバースエンジニアリング」と言います。Pythonのようなインタプリタ型言語は、特にリバースエンジニアリングに弱く、第三者が簡単に解読できてしまう難点がありました。
資産を守るためにコードの難読化が不可欠
Pythonによるアプリケーションの開発には、コードを解読されやすいという問題点こそあるものの、対策は可能です。第三者が解読できないよう、コードを難読化してしまえば良いのです。実際に、インターネット上にはリバースエンジニアリング攻撃対策のために使われるPythonコードの難読化ツールがあります。簡単な操作でPythonのアプリケーションを、リバースエンジニアリングから保護できるツールです。
基本機能としては、Pythonのアプリケーション全体を暗号化し、ライセンスチェック機能を自動的に付与します。加えてオプションとして、エンドユーザーが機能ごとにアクティベートできる「カスタムライセンシング」、アプリケーションライセンスの紐づけをせず、Pythonアプリケーションの保護ができる「IP Protection モード」などが可能です。
こうしたツールを活用することで、資産を守りつつ、エンドユーザーへアプリケーションを提供することが可能になります。